【絶唱】湊かなえ あらすじ・感想 異国の地に救われる メッセージを感じる作品

ミステリー小説

お久しぶりです!

ご訪問ありがとうございます♡

今回は約1年前に読んだ作品です。

表紙とあらすじ読んで思い出しました!

今回も、湊かなえさんの作品です。

とにかく読んだことない作品、読んだことあっても記録に残していないもの

そんな作品をひたすら読んでいます。

ちょうど図書館で目について借りられるのが嬉しいところです。

今回もあらすじを知らずに読み始めました。

今日の1冊 絶唱 湊かなえ

「絶唱」湊かなえ 

 2015年1月17日 新潮社
 
 

【あらすじ】

五歳の時双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵━━━。

奪われた人生を取り戻すため、私は今、あの場所に向かう。(「楽園」)

思い出すのはいつも、最後に見たあの人の顔、取り消せない自分の言葉、

守れなかった小さな命。

あの日に今も、囚われている。(「約束」)

誰にも言えない秘密を抱え、四人が辿り着いた南洋の島。

ここからまた、物語は動き始める。

あの場所とは、南の島のトンガでした。

湊かなえさんへの勝手なイメージで南の島とは全く結びつかなかったので、

新鮮な気持ちで読み始めました。


個人的感想

4つの短編小説なんだなと思って読み進めましたが、
 
全ての話がキーワードで繋がっていました。
 
それが「阪神淡路大震災」そして「トンガ」
 
明るく陽気なトンガで、それぞれが抱えるものを少しでも軽くできるのでは。
 
そんな何かのきっかけを探しにきたんだろうと感じました。
 
いつもとは違う場所、環境は、いつもの自分を忘れられるような気がする。
 
そんな風に思います。
 
それぞれの想い、言い訳、隠しているもの、違うけど繋がっている。
 
人と人とのつながり、動く力ってすごいと感じました。
 
災害に直面すると、いままでの価値観や常識、どんな自分であればいいのか
 
分からなくなったり、混乱したり。
 
抱えている苦しみが少し解放されたように感じられた作品でした。
 
イヤミスではなく、メッセージ性があるお話だと感じました。