【護られなかった者たちへ】中山七里 あらすじ・感想 感情が溢れ涙が出る 泣ける本

引用:https://twitter.com/mamorare_movie/with_replies
ミステリー小説

いつもありがとう♡

およのといいます。

お家と本が大好きです。

今回はkindle unlimitedで見つけて、読んでみた作品。

軽い気持ちで読んだら、すごい作品だった。

映画化されていたのも知らなかった。

無知な私…

早速今日の1冊を紹介します。

今日の1冊

「護られなかった者たちへ」

中山七里

2018年1月31日電子書籍版発行

初めて読む作家さんだったので、ちょっとドキドキしていた。

でも、読み始めたらほんとあっという間に読み終わる。

中山七里さんはどんでん返しの帝王と呼ばれてるみたいだけど、

そんな予備知識なく読んだのも良かった。

あらすじ

 

仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を

奪われた状態の餓死死体で発見された。

三雲は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。

一方、物取りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。

三雲の死体発見からさかのぼる事数日、一人の模範囚が出所していた。

なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?

誰が被害者で、誰が加害者なのか。

個人的感想

ホントに涙があふれ出てくる!

しかも、いろんな種類の涙。

ミステリー、推理小説って、事件を解決する人に自分を

重ねて、推理したりするけど、この作品は違った。

読み進めるうちに、事件を起こした側の気持ちが

すごく入ってくる。

だからこそ、辛い。悲しい。やるせない。

そして、こんな時代だからこそ求めてる人とのつながり。

それが血の繋がった家族だけじゃなく、身近な人に向けられる愛。

胸が痛くなる。

希薄になってる社会と言われるけど、そんなことは無いのかもしれない。

生活保護受給がテーマになっているけど、一般的にニュースで

見聞きする内容しか自分にはないことを痛感した。

それも、いいように印象操作されているのかもしれない。

正義・悪というのは、時代やそれぞれの立場で変わっていくもろいもの。

色々考えさせられる作品だった。

そして、映画も見てみたいと思った。