【カケラ】湊かなえ あらすじ・感想 容姿と心 カケラの意味を考える

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ミステリー小説

今日も、ご訪問ありがとうございます♡

またまた湊かなえさんの作品を読んでみました!

図書館で全部で何冊あるかわからない湊かなえさんの作品の中で

タイミングよく借りに行った日に図書館にあるものから選ぶ

というのも縁を感じて最近は楽しく感じています。

今回私とタイミングのあった本が「カケラ」です。

今日の1冊 カケラ 湊かなえ

「カケラ」湊かなえ 

 2020年5月14日 集英社
 
 

【あらすじ】

美容外科医の橘久乃は幼なじみの志保から「やせたい」という相談を受ける。

カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、

その娘の有羽が自殺したという情報だった。

有羽は高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、

ドーナツがばらまかれた 部屋で亡くなっているのが見つかったという。

母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因ともいわれていた。

もともと明るく運動神経も良かったというその少女は、なぜ死を選んだのか?

これもあらすじを見ないで、

タイトルだけで 読むことを決めました。

カケラは何を表現していくのか。

そして今回はどんな闇があるんだろうと、

闇ありきだと思って読み始めました。

個人的感想

今回もそれぞれの視点からのストーリーというか、
 
インタビュー方式での構成だった。
 
この構成は私にとっては読みやすくて
 
嬉しいんだよね。
 
区切りがいいから、その章をだけ
 
集中して読める。
 
 
同級生の娘が自殺した原因をインタビューで探っていく
 
ように物語は進んでいく。
 
事実関係が少しずつ分かってくると、
 
読むスピードも上がっていきました。
 
身体と心。
 
見た目だけではわからないところに
 
抱えるものがある。
 
湊さんの作品は常に【幸せ】をどうとらえるか
 
を問われているように感じる。
 
私がこれを幸せと定義しているから
 
あの人にもこれをしてもらったほうがいい。
 
不幸そうには見えないけど、私の常識では
 
あの人は不幸だから救ってあげなくては。
 
 
容姿、心。
 
環境によって左右されるのかもしれない。
 
そんなことも思わされた。
 
 
ラストはゾッとしたというより、
 
真相に悲しみがわいてくるそんな作品。
 
 
そして最後にタイトル「カケラ」にも深い意味が
 
感じられた。