タイトルにピンときたものを図書館で借りています、およのです。
今日も、ご訪問ありがとうございます♡
今回はお久しぶりに湊かなえさんの作品です。
あらすじも知らず、タイトルだけで選んでみました。
今日の1冊 未来 湊かなえ
「未来」湊かなえ
2021年8月5日 双葉社
【あらすじ】
「こんにちは。章子。私は20年後のあなた。30歳の章子です。
あなたはきっと、これは誰かのイタズラではないかと思っているはず。
だけど、これは本物の未来からの手紙なのです。」
ある日突然、少女に届いた一通の手紙。
送り主は未来の自分だという━━━。
家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子供たちを待つ未来とは!?
|
2021年の作品なので、私にしては新しい本の部類に入ります。
タイトルもちょっと希望的だし、あらすじは確認しないで借りたけど
もしかしたらミステリーじゃないかもと思って読み始めました。
久しぶりの湊かなえさんの作品。
楽しみに読み始めました。
個人的感想
読み始めてすぐは、やっぱりこれミステリーじゃなくて
ちょっとハートウォーミングはお話かなって感じでした。
子供の頃の小さい世界の話だけど、大人が思っているよりも
しっかり周りをみている。
そんな様子が描かれていました。
章子が手紙を書いて日常を教えてくれる、その文章スタイルも
読みやすくてすっと話が入ってきました。
読み進めるにつれ、少しずつ雲行きが怪しくなってきました。
そして、「やっぱりミステリーだったんだ…」と。
もう嘘だ!と言いたいくらいに重なる不運。
アクシデント。
これは、暗く重い話です。
読み進めるにつれ、当事者の視点で真実が語られる。
とても興味深くて面白かったです。
人には言えない悩み、闇それが絡まりあってます。
湊かなえさんの作品を読むと、人間ってホント怖いなって
感じる事が多いですが、この作品でも人間の欲、闇、苦しさなどが
入り乱れて描かれていました。
でも読みたくなってしまう湊かなえワールドです。
タイトル「未来」は希望。
ラストに感じるものが救いでした。