【落日】湊かなえ あらすじ・感想 過去を今の自分で見る 点と点が繋がる感覚でスッキリ!

ミステリー小説

今日も、ご訪問ありがとうございます♡

湊かなえさんの作品を読む頻度が高くなっています。

図書館で色んな作家さんの作品を見ますが、

湊さんの作品を自然と手に取っちゃってます。

今日の1冊 落日 湊かなえ

「落日」湊かなえ 

 2019年9月3日 角川春樹事務所
 
 

【あらすじ】

わたしがまだ時折、自殺願望に憑りつかれていたころ、サラちゃんは殺された ━━━

新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、真楽の相談を受けた。

十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた

『笹塚町一家殺害事件』。

笹塚町は千尋の生まれた故郷でもあった。

香はこの事件を何故撮りたいのか。

千尋はどう向き合うのか。

そこには隠された驚愕の「真実」があった……

あらすじは事前に調べないで、タイトルだけで読もうと決めた

作品です。

2019年の作品なんですね。

小説を読んでいない期間が長かったので、

その時間を埋めるようにに最近は読んでいます。

個人的感想

これは過去に起きた事件の真実を求める物語です。
 
偶然にこの町に縁のある二人が、自分達の記憶にある過去と
 
実際起きたこと、周りが感じていたこと調べ
 
その当時と今にしっかり正面から向き合う姿が描かれていました。
 
過去の記憶は自分で美化したり、見たくないものは見ないようにも
 
出来る。
 
実は小さい頃の自分の目線なんて、ほんの少しの事しか知らなかったり
 
見たくないものは見ないように記憶を閉ざしたり。
 
ひとつひとつ確認して、パズルを当てはめていくように
 
全体像が見えてきました。
 
点と点がつながって、最後に線になる。
 
すっきりしました。
 
そっか、そうだったんだ。
 
で、これは真実なの?脚本なの?
 
でもふたりの真実はこれでいいと思う。
 
そう思わせてくれました。
 
最後はほっとした気分にもなれました。
 
いつも感じる、ネタバレしないように書いてるから
 
意味が分からなくなってる。
 
淡々と進むような感じはするけど、
 
最後まで飽きずに読めました。
 
湊かなえさんの作品って、人間の闇がすごく怖かったり
 
モヤモヤすることもあるんだけど、なぜか違う作品も読んでみたい
 
そう思わせる作家さんなんだよな~。
 
また他の作品も読んでみたいと思います!