【白鳥とコウモリ】東野圭吾 あらすじ・感想 違和感から真実へ オセロゲームをしているような作品

ミステリー小説

今日も、ご訪問ありがとうございます♡

今回は久しぶりに私にとっては最新刊といってもいい

本を読みました。

東野圭吾さんの名前を見て、これは読みたい!

と 期待は一気に高まりました。

今日の1冊 白鳥とコウモリ 東野圭吾

「白鳥とコウモリ」東野圭吾 

 2024年4月3日 幻冬舎文庫
 

 

【あらすじ】

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。

捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、一九八四年に愛知で起きた

金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。

そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。

事件は解決したと思えたが。「あなたのお父さんは嘘をついています」。

被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。

対極にある生き物をタイトルに据えた意図はなんだろう。

とあらすじを 読んで考えました。

白と黒、陰と陽、被害者と加害者。

上下巻あるので長いかなと思っていたけど、

あっという間に読み終えてしまいました!

個人的感想

上巻ですでに事件はあっという間に解決してしまうのですが、
 
これからどうなるんだろうと残りのページを確認しながら
 
思いました。
 
それから、担当刑事、被害者の娘、加害者の息子の目線で
 
話が進んでいく。
 
それぞれの家族が感じる違和感。
 
自供した父ではあるが、はたしてそんな事をするだろうか。
調書の内容から、父はそんな行動に出たのだろうか。
 
その正体を突き止めようと、自分達で動き出す。
 
2人の行動力、そして真実を明らかにしたいという思いが
 
とても強く伝わってくる内容でした。
 
30年以上の前の事件も絡んでくるので、
 
はじめは糸がこんがらがりすぎて、少し頭の中で
 
整理したり。
 
本当に真実を明らかにしてしまっていいのか。
 
複雑な思いもある中で、真実を求める姿勢に
 
強さを感じた。
 
 
 
ただの対比ではなく、オセロのように今まであったものが
 
急に変わるラストまでの道のりは、本当に圧巻。
 
そして予想外の展開!
 
これは予想できなかった。
 
さすが東野圭吾さんです!
 
東野作品が好きな人は、すごく楽しめる作品です。
 
この作品も映像化されそうな予感がしますね!
 
個人的には五代刑事と中町刑事が頻繁に行くようになった
 
炉端焼きのお店が読んでる時の憩いの場、推理を整理する場所も
 
しっかり入れて欲しいな。